大学の研究を知ろう!

研究とは「物事を学問的に調べて、真実を明らかにすること」。言い換えるなら、「今まで誰も知らなかったことを明らかにしていくこと」です。大学の教員は自分の専門分野を学生に教える「教師」であると同時に、自身の研究テーマを追究し続ける「研究者」でもあります。多くの研究者が口を揃えて語るのは、「世界中で誰も知らないことを、自分だけが突き止めたときの喜び」。そこには研究者でないと得られない快感と感動があるといいます。最終的に研究者は研究の成果を論文というかたちにまとめ、学会などで発表し、成果をアピールします。あなたが今、高校生で、興味のある分野が明確なら、その分野を研究する先生が在籍する大学を選ぶという選択肢があります。それならば入学後に先生の講義や実習を受け、興味ある分野をさまざまな切り口から学んだり、知識や技術を深めることができます。さらに先生の研究室に入れば、好きなだけ自分の興味を掘り下げることもできます。興味の対象はなんでもかまいません。飛行機でもいいし、ゲームでもいい。小説でもいいし、ダイエットでもいいのです。高校生の皆さんには、偏差値や知名度ではない、こんな大学の選び方もあることを知っていただきたいと思います。

大学の研究室ってどんな場所?

大学の「研究室」とは、教員と学生が一体となって研究に取り組む場です。先生が一人で黙々と研究を続けているわけではなく、ゼミの学生が出入りし、議論や実験をしたり、論文作成の指導を受けたりします。大学にもよりますが、学生が研究室に入るのは4年次からが一般的。大学によっては、1年次から研究室に出入りできるプログラムを用意しているところもあります。オープンキャンパスで研究室を公開する大学も多く、入学前に研究の雰囲気を知るまたとない機会となっています。
文系・理系を問わず、研究には多種多様なテーマがあり、学生は教員以外にもさまざまな人と関わります。例えば研究室の先輩である大学院生は、学生にとってもっとも身近なお手本です。研究テーマが産学共同研究であれば、協力企業の担当者へプレゼンテーションを行ったり、議論したり、共同でなにかを創り出すことも。また、理系では実験・実習が多く、文系ではフィールドワークを活発に行う大学が少なくありません。実習やフィールドワークで地域社会や企業・団体などに接することは学生にとって得難い経験となり、人間的にも大きく成長できるチャンスです。

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