女性研究者

斬新な研究を行い、社会に新たなイノベーション ( 技術革新 ) を起こすには、女性の視点が欠かせないといわれています。なぜなら、男性中心に進められてきた従来の研究方法では新しい発想が生まれづらく、これまでにない視点が必要なこと。さらに社会の半分を占める女性のニーズを知ることが社会的イノベーションにつながりやすいからです。政府も女性の活躍を後押しするため、2016年 4 月より「女性活躍推進法」を施行。女性を取り巻く環境も変化しています。2017 年時点で研究者全体に女性が占める割合は 14.7% ですが、科研費に採択された率は全体の 20.3%。しかも採択率は目に見えて増えており、女性研究者に対する国の期待の大きさが窺えます。

産学官連携

大学での研究は学内で完結するものばかりではなく、企業や他の研究機関などと密に連携することが珍しくありません。とくに企業から大学へ委託される研究の実施数や支払われる研究資金は毎年 10% 以上伸びており、企業が大学を「知のエキスパート」と捉え、重要な研究パートナーと考えていることがわかります。国もまた「イノベーションを起こすには、企業と大学の連携が必要」と考え、「未来投資戦略 2017」において「2025年までに大学に対する企業の投資額を現在の3倍とする」という目標を設定。企業と大学が連携しやすい環境づくりを進めています。企業の経済活動に直接結びつける産業界 ( 産 ) のニーズ。基礎研究から応用研究まで、大学 ( 学 ) が持つ知識 と技術。そして政府や行政機関 ( 官 ) の戦略的研究支援。三位一体の連携プロジェクトが、大学を大きく変革しようとしています。

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